事前確定届出給与
じぜんかくていとどけできゅうよ(役員給与の損金算入)
意味 事前に決定・届出た役員給与
事前確定届出給与とは?
事前確定届出給与は、役員に対して支給する給与のうち、その算定方法を事業年度開始前に定め、所轄の税務署長に届け出たものを指します。この給与形態は、業績連動型の報酬など、変動する給与を損金算入するために用いられます。適正に届出を行い、届出通りに支給された場合、その全額が損金として認められます。
事前確定届出給与の具体的な使い方
「来年度は役員賞与を事前確定届出給与にして、売上高に連動する形で支給することにしたんだ。」
役員賞与の支給方法を事前確定届出給与に変更する決定を説明しています。売上高に連動させることで、業績に応じた報酬を税務上認められる形で支給しようとする意図が読み取れます。
事前確定届出給与に関するよくある質問
Q.届出の期限はいつまで?
A.事前確定届出給与の届出は、原則として株主総会等で決議した日から1ヶ月以内に行う必要があります。ただし、遅くとも当該事業年度開始日の前日までに届け出る必要があります。期限を過ぎると、税務上損金算入が認められない可能性があるので注意が必要です。
Q.届出後の変更は可能?
A.原則として、届出後の変更は認められません。ただし、以下の場合は例外的に変更が可能です:
1. 臨時改定事由(役員の職制上の地位の変更等)による場合
2. 業績悪化改定事由による減額改定の場合
これらの場合も、所定の手続きを経て税務署長に届け出る必要があります。
Q.算定方法の具体例は?
A.事前確定届出給与の算定方法の例としては以下があります:
1. 売上高に連動:「売上高×0.1%」
2. 利益に連動:「経常利益×5%」
3. 株価に連動:「期末の株価×1000」
4. 指標の組み合わせ:「(売上高×0.1%+営業利益×1%)×50%」
これらは一例で、各社の状況に応じて適切な算定方法を設定します。
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