圧縮記帳
あっしゅくきちょう（その他）
意味 資産の帳簿価額を減額
圧縮記帳とは？
圧縮記帳は、固定資産を取得した際に、その取得価額を減額して記帳する会計処理方法です。主に国庫補助金や保険金で資産を取得した場合に適用され、圧縮額分の課税を将来に繰り延べる効果があります。この処理により、一時的な税負担の軽減と、キャッシュフローの改善が図れます。
圧縮記帳の具体的な使い方
「新しい機械を補助金で購入したから、圧縮記帳を使って税金を抑えられそうだね。」補助金を利用して購入した固定資産に対して圧縮記帳を適用する状況を説明しています。この処理によって税負担を軽減できる可能性を示唆しています。
圧縮記帳に関するよくある質問
Q.圧縮記帳の対象となる資産は？
A.圧縮記帳の対象となる主な資産には以下があります：
1. 国庫補助金等で取得した固定資産
2. 保険金等で取得した代替資産
3. 収用等に伴い取得した代替資産
4. 交換により取得した固定資産
5. 特定の資産の買換えにより取得した資産
ただし、すべての固定資産が対象となるわけではなく、法令で定められた要件を満たす必要があります。
Q.圧縮記帳の税務上の効果は？
A.圧縮記帳の主な税務上の効果は以下の通りです：
1. 課税の繰り延べ：圧縮額分の課税を将来に繰り延べられる
2. 減価償却費の減少：圧縮後の帳簿価額に基づき減価償却を行うため、毎期の減価償却費が減少する
3. キャッシュフローの改善：一時的な税負担の軽減により、資金繰りが改善される
ただし、将来の売却時には圧縮額分の利益が増加するため、長期的には税負担の総額は変わらないことに注意が必要です。
Q.圧縮記帳の方法は？
A.圧縮記帳の主な方法には以下の2つがあります：
1. 直接減額方式：固定資産の取得価額から圧縮額を直接控除する方法
2. 積立金方式：圧縮額を準備金として負債に計上し、毎期取り崩す方法
一般的には直接減額方式が多く用いられますが、どちらの方法を選択するかは、会社の状況や方針によって決定します。また、一度選択した方法は継続して適用する必要があります。
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