限界税率
げんかいぜいりつ(累進課税制度)
意味 追加所得に対する税率
限界税率とは?
限界税率は、所得が1単位増加した時に、追加的に課される税金の割合を指します。累進課税制度において、所得が増えるにつれて適用される税率が上がっていく際に用いられる概念です。
限界税率の具体的な使い方
「給料が上がったけど、限界税率のせいで手取りはそんなに増えなかったんだ。」
所得増加時の実質的な手取り額の変化について説明しています。累進課税制度下での所得増加と税負担の関係を具体的に表現しています。
限界税率に関するよくある質問
Q.限界税率と平均税率の違いは?
A.限界税率と平均税率の主な違い:
限界税率:追加所得に対する税率
平均税率:総所得に対する総税額の割合
例えば、所得が1000万円で税金が200万円の場合、平均税率は20%です。ここで所得が100万円増えて税金が30万円増えた場合、この追加所得に対する限界税率は30%となります。
Q.なぜ限界税率が重要なの?
A.限界税率が重要な理由:
1. 追加労働や投資の意思決定に影響
2. 所得再分配効果の指標
3. 税制の累進性を示す
4. 経済活動への影響を分析する手段
特に、高所得者への課税や経済政策の立案において、限界税率は重要な指標となります。過度に高い限界税率は、労働意欲や投資を抑制する可能性があるため、慎重な設定が必要です。
Q.日本の所得税の限界税率は?
A.日本の所得税の限界税率(2023年現在):
- 5%(195万円以下)
- 10%(195万円超330万円以下)
- 20%(330万円超695万円以下)
- 23%(695万円超900万円以下)
- 33%(900万円超1,800万円以下)
- 40%(1,800万円超4,000万円以下)
- 45%(4,000万円超)
これに住民税(一般的に10%)が加わります。所得が増えるにつれて、適用される限界税率が段階的に上がる累進課税制度となっています。
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