法定繰入率

ほうていくりいれりつ（貸倒引当金）

意味貸倒引当金の計算基準

法定繰入率とは？

法定繰入率は、貸倒引当金の繰入限度額を計算する際に用いる、法律で定められた率のことです。この率は業種や債権の種類によって異なり、中小企業者等に対しては特例として高い率が適用されます。法定繰入率を用いることで、企業は簡便的に貸倒引当金を計上することができます。

法定繰入率の具体的な使い方

「うちの会社は中小企業だから、法定繰入率が高くなって貸倒引当金の繰入限度額が増えるんだ。」

中小企業に適用される特例について言及した文です。法定繰入率が高くなることで、貸倒引当金の繰入限度額が増加し、税務上有利になる可能性を示唆しています。

法定繰入率に関するよくある質問

Q.法定繰入率はどこで確認できる？

A.法定繰入率は、法人税法施行令第96条に規定されています。具体的な率は、債権の種類や業種によって異なり、毎年の税制改正で変更される可能性があるため、最新の法令や国税庁のウェブサイトで確認することをお勧めします。

Q.中小企業の特例とは具体的に何？

A.中小企業者等に対する貸倒引当金の特例は、一般の法定繰入率よりも高い率が適用されます。例えば、売掛金等の短期の債権については、一般の法定繰入率が5.5/1000であるのに対し、中小企業者等は10/1000が適用されます。これにより、中小企業は税務上より多くの貸倒引当金を計上できる可能性があります。

Q.法定繰入率と個別評価の違いは？

A.法定繰入率は、債権全体に対して一律の率を適用して貸倒引当金を計算する方法です。一方、個別評価は、特定の債権について回収可能性を個別に検討し、必要な引当金を計上する方法です。法定繰入率は簡便的な方法であるのに対し、個別評価はより詳細な分析が必要ですが、実態をより正確に反映できる可能性があります。